愛称として「てんとう虫」や「ダルマ」と呼ばれていたスバル360(昭和44年~45年モデル)です。
車庫保管されておりましたが、長い間車検整備などメンテナンスが行われていない車両でした。
オーナーの方がいざ動かそうとすると、ブレーキの固着、サイドブレーキワイアの固着、ブレーキオイル抜け、マニュアルミッション車のためクラッチの固着によりクラッチの断続ができない、などの症状を抱えていました。
この車両型式で前ブレーキは、ディスクブレーキではなくドラムブレーキであり、ドラム内にブレーキ油圧シリンダが有ります。
油圧ライン内残圧が抜け、油圧を受けるカップ(天然ゴム製)が劣化し、オイルが滲み出てオイル抜け(4輪全て)シリンダ内ピストンの潤滑が乾き、錆が発生していました。
ブレーキシリンダ修正、ピストン修正、錆取り、カップ交換、ライニング張替え、洗浄、オイル入れ替え、エア抜き を四輪修理しました。
もちろんブレーキペダル部のマスターシリンダも修理しました。
40年前の車両ブレーキゴム製品はブレーキメーカーで製作可能です。
サイドブレーキワイアーも製作できますが、費用がとても高価になります。
サイドブレーキワイアーも製作できますが、費用がとても高価になります。
この車は、いったんそれを外して時間をかけ オイルを上から浸透させて少しずつ動かして動きを回復させました。
クラッチはエンジンと一体で下ろし分解で治りますが 分解しないで固着を外しました。このような対応を行う方法もあります。
経年劣化による燃料タンク内錆粉が気化器(キャブレター)内に溜まり燃料詰まり(燃料ストップ)の状態のため、気化器分解洗浄、タンク脱着洗浄錆取り、燃料ホース交換も行い、あわせて点火系調整などの修理も行いました。